[映画]「人生に乾杯!」
「人生に乾杯!」
2007年
上映時間 107分
制作国:ハンガリー
<ネタバレ有りなのでご注意!>
2007年に公開されたハンガリー映画だそうな。
相変わらず、「何か楽しくなるような映画が観たいな-」と思って観始めたんですけどね。
最初はコメディになるのかと思いきや、何だか段々シリアス、というわけでもないが、やっぱり高齢化社会の現実ってのは存在してるよね、という暗い気持ちにされ…………最後はやっぱり「俺達に明日はない」のボニー&クライドみたいに、蜂の巣になっちゃうような壮絶な死しか結末はないのではないかと思わされ……。またまたパッケージと日本語タイトルにダマされたかと……。
いやいやいや。
最初に言ってしまえば、何であんなに簡単に色々なことが起こるのか、ということは軽く受け流したほうがいいのかな、と思うですよ。上手くいくワケないじゃんって。市川も観始めた当初はのどかな、少しおカルチャーな作品だと思っていたから、シリアスな現実を突きつけられるにもかかわらず、そこかしこが穴だらけなのが気になって気になったのでした。ハンガリーのお国柄かと思って、何だか大雑把でいい加減だなあ、この映画観て意味あるのかなあ、とか、ちょっと眉毛が八の字になっていたですよ。
とーこーろーがー!!!!
最後まで観ると、そんなこんなの「ありえないじゃん」が全然当然だったことが判明する!
そんなの全部わかりきったことだったのよ!
計算づくのことだったのよ!
だってこの映画、時間が止まったような高齢化社会の、どこまでも牧歌的世界が舞台で、神経痛持ちのおじいちゃんと糖尿病持ちのおばあちゃんがイケテルヒーロー&ヒロインっていう、超スーパーウルトラアクション映画なんだもん!
そう!アクション映画なのよこれは!単館上映系のお上品でおカルチャーな映画じゃないのよ!そう思うと、あんなこんなの穴だらけな展開が、全然気にすることなかったことに納得させられます。だって「トゥルーライズ」とか「ミッションインポッシブル」観て、「現実にはあり得ない!」とか激怒ったりしないもん。
しかも!
軽いコメディかと思って裏切られ、段々暗い気持ちにさせられ、そして最後の3分間、たった1コマのカットを見逃しちゃ駄目、という。見逃しちゃうとエンディングの意味が全く変わっちゃう。あと、途中で手に入れる一番大きなお金の出所の意味も。
食えないなあ。
本当に食えない(笑)。
こういう意地悪は大好き(笑)。
むっちゃ意地悪!ということはなく、さらりと意地悪、その辺が好き(笑)。
そこもあくまでも「牧歌的な世界が舞台の超アクション映画」だから、ドギツクないのです(`・ω・´)キリッ。
映画、色々観てはいるのですが、最近、気がつけばおじいちゃんとおばあちゃんが登場するものばっかり観ている気が……(笑)。
そのうち他の美爺ちゃん美婆ちゃんが登場する映画についても書くです!
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