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映画「奇跡の輝き」

2018 年 6 月 25 日 Comments off

昨日は晩ご飯のときに
映画「奇跡の輝き」を
観たです。

何故今頃
これを選んだのか……(笑)

本人が一番何も分かりまへん(笑)。

何でこの映画選んだんだろう。

 

 

うーん。

ロビン・ウィリアムズは
市川自身が何故か
物凄く得意というワケではない
俳優さんだったのね。

「ロビン大好き!」
と、言う方達が世の中多い中で
ホント、ごめんなさいね。

なので
「ロビン様が観たいわ♪」
と、思って観たわけでは
ないです全然。

得意ではない
俳優さんだけど
彼が出てる映画は
結構観ていると言う謎。

あ、でも
「グッドウィルハンティング」は
結構好き。
(でもそれはおそらく
ガス・ヴァン・サントの映画
だからじゃないかと……)

「ノエル」とか
「ライセンス・トゥ・ウェディング」まで
観ちゃってる。
逆にどんだけロビンが好きなのよ!?
に、なりそうなぐらい。

 

うーん。

 

何だか彼を観ていると
越後獅子を観てる
みたいな感覚になっちゃうのね。

 

本当に辛そう。

本当に苦しそう。

お願い、誰か助けてあげて。

 

「ミセス・ダウト」を観てすら
そう感じてしまっていた。

 

ロビン・ウィリアムズは
コメディアンでもあって、
コメディアンには
悲哀を感じさせる
タイプの人もいる。
世の中は彼の
そうしたところが
好きだったのかな、と
思う。

おそらく
コメディアンとしてであれ
映画俳優としてであれ
自分自身の芸に
一生懸命向き合って
ずっと苦しんでいたのかなあ
などと、本当に勝手な憶測を
してしまうのですが。

とりあえず
ホントに勝手な憶測。

 

 

 

うーん。

しかしこの映画。

公開されたときは
特殊効果がスゴイ!
とかって話題に
なったんですよね。

でも映画として観ると……
うむむむむ。

 

死後の世界を
描いていて
まあ、その世界を
どう解釈するかは
人それぞれですが。

映画自体は
死後の世界を
「紹介する」ので
一杯一杯。

物語としては……。

 

ストーリーの基本は
「神曲」の逆、のような感じ。
ダンテが地獄に堕ちて
しまったベアトリーチェを
助けに行く。
ヴェルギリウスに伴われて。

 

ってなコトですよね。

 

でも
何だかそれ以上ではなくて。

それに
「自殺することが何故
そこまで罪なのか」の
説明もハッキリしなければ
何で今まで誰も
自殺者の地獄から
救われていないのかの
説明もハッキリしない。

だけど最後は結構あっさりと
…………ですものね。

多分原作を読めば
もっと詳しく言わんと
していることが
分かるのかもですが。

 

 

とりあえず映像は
…………綺麗なのかなあ。

 

 

 

「奇跡の輝き」
(What Dreams May Come)
制作年:1998年
114分

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カテゴリー: 映画, 雑記 タグ:

1921年のSF映画「アエリータ・火星の女王」

2018 年 3 月 15 日 Comments off

1920年代を中心として、1910年代-1930年代に興味があります。

ってなことは日頃から結構アチコチで言っていますが。

第一次世界大戦、第二次世界大戦の間、「大戦間時代」に人々が、
何をどう誤ってファシズムへの道へ突き進んでしまったのか。

そこに興味があるからです。

そんなこともあってこの映画、「アエリータ」を観てみました。

 

■「アエリータ」ってどんな映画?

ソヴィエトで作られた映画「アエリータ・火星の女王」は、
1921年に撮影され、1924年に公開されました。

地球と火星を舞台にしたSF映画です。

 

1920年代のSF映画と言えば、有無を言わさずフリッツ・ラングの
「メトロポリス」と言われてしまうのですが。

でも、別にあの映画は突然、降ってわいたように生まれた、
突然変異的傑作、なのではなく、その前後にSF映画というものは
イロイロ登場していたわけです。

 

映画は当時の相当センセーショナルな娯楽でした。

以前、1910年代に制作されたゲイ映画「Different from the Others」を
紹介したときにも書きましたが、当時の映画というのは、総合娯楽です。

総合娯楽、というのもそうですし、ニュースを観るなら映画、
講演会(当時かなり流行っていました)を観るなら映画、
どこかに出掛けるなら映画、という感じ。

テレビとかない時代なので、映像に刺激されるワクワク感は相当なものでした。

そうなると当然、視覚的に刺激的なSFとかも制作されるようになるわけです。

他にも当時は、「科学技術の進歩」とか「未来」とかが
とても意識されていた時代だった、ということもあります。

 

この映画「アエリータ」は、SFでもあり、当時の映画にも見られた
教訓譚、教育的な内容の映画、でもあります。

ソヴィエトがプロパガンダの手段のひとつ、
として制作したものでもありますので。

今ならお説教臭い、と思ってしまう感じも結構……w

 

■「アエリータ」のあらすじと意味合い

1921年に火星の研究に没頭していた主人公ロスのもとに、
電波のメッセージが届く。

「アンタ・オデリ・ウタ」。

これが火星からのメッセージだと言うことになり、
ロスはますます火星の虜に……。

ロスの想像の中で、火星は貴族社会を構成していて、
女王アエリータと実際の権力者であるその夫がいる。

一方ロスは様々なトラブルに巻き込まれ、
設計していたロケットに乗り込み一路火星へ。
火星でロスは女王アエリータと対面し、ロスに恋したアエリータは
夫を亡き者にせんと革命を実行。

しかし権力を手にいれたアエリータは、
今度は自らが権力者として君臨することを決めてしまい……。

 

 

正直ストーリーは紆余曲折している感じがないでもないので、
まあ、大雑把に言えばこんな感じ。

貴族社会の火星に革命を、というのは、
ロシア王朝を倒したソヴィエトの姿。
そう考えると内容の様々な要素は、
まさに啓蒙的、教育的。

 

当時は結構ヒットした映画らしいです。
けれども結局は、ソヴィエト政権にとって
煩わしい作品になってしまい、
冷戦後まで日の目を見ることがない状態に
させられてしまった映画だそうです。

 

時の移り変わりの何と切ないことよ。

 

でも映画の中のセットや衣装のアートデコな感じは、とても未来的。

SFならではのアイリス構造のような扉が登場するのもなかなか斬新です。

 

戦前のSF映画ってどんなのがあるの?とか
ちょっと変わった昔の映画が観たい、という人にお勧めかもです。

 

 

 

映画「アエリータ・火星の女王」
https://en.wikipedia.org/wiki/Aelita

 

 

カテゴリー: 映画 タグ:

映画「ブラザーサンシスタームーン」とゲイとしての監督ゼフィレッリ

2018 年 3 月 12 日 Comments off

タイトル:「ブラザーサンシスタームーン」
監督:フランコ・ゼフィレッリ
公開:1972年
時間:135分

聖フランチェスコ、いわゆるアッシジのフランチェスコのことが知りたくて、何かパパっと目を通せる資料はないものか、と思って観た映画です。

聖フランチェスコの生涯、と言うか、半生……よりもっと手前の段階までが描かれております。

 

 

聖フランチェスコのことばかりが頭にあったので、その他のことは全然知らないままに視聴しました。

監督は、1969年公開された映画「ロミオとジュリエット」のフランコ・ゼフィレッリ。

映画ロミジュリと言えば、バズ・ラーマン版が自分的にはセンセーショナルだったのだけど、1969年の作品と言えばあの音楽の旋律が……。

♪ちゃ~ら~らら~、ちゃ~ら~らら~、ちゃら~らら~♪、です(何のこっちゃ(笑))。

 

他には、映画の中に登場するカラフルな色彩を観て、思わず、映画「夢のチョコレート工場」を思い出しました。

ロアルド・ダールの小説、「チャーリーとチョコレート工場の秘密」の映画版です。1971年の。

「夢のチョコレート工場」は、ジーン・ワイルダーがウィリー・ウォンカを演じてるのが印象的な映画ですな(蛇足だけど、映画「夢のチョコレート工場」を子どもの頃に観て以来、ジーン・ワイルダーを見ると今でもウィリー・ウォンカとしか思えず……。ついつい「この人は怖い人だ!」と思って身構えちゃう……wwww)。

で。

こちらの映画、「ブラザーサンシスタームーン」は1972年公開。

このカラフルな色味は1970年代の特徴なのかしら……と思わず考えてしまった。

 

とりあえず聖フランチェスコに何があって、托鉢修道会が結成されたのか、という経緯などはこの映画を観て、何となく理解できた……ような。うーん。

厳格な考証に基づいた歴史劇、というよりは、本当に雰囲気的にふんわりとイロイロ描かれている青春映画なので、ホントに何となく、でした(自分には)。

でも、ファンチェスコを演じた俳優ギリアム・フォークナーが、ある意味非常に印象的。

何と言えばいいのか。

どこか恍惚とした感が漂う、どこか霞がかかった感じがある、どこか視線が宙を漂っているような雰囲気があって、不思議な人だなあと。

調べてみると(正しい情報かどうかは分からないのですが)、ギリアム・フォークナーはこの映画で抜擢された後は、特に目立った映画には出演せず、出演したとしてもマイナーな役での登場、という感じになり、1984年以降は役者を辞め、家族を支えるために普通の仕事に就いている、ようではあります。

ときどき、役者さんたちの中には、まさにこの役を演じるために生まれた人、というのがいて、その役以外はこれと言って目立たなくなってしまう人がいますが、フォークナーも、もしかしたらそうなのかも、とか勝手に考えてみたり。

 

さらに。

監督のフランコ・ゼフィレッリはゲイであることをオープンにしている人とのこと。

https://web.archive.org/web/20070814115944/http://www.glbtq.com/arts/zeffirelli_f.html

ただし、彼はカソリック教徒としての信条も持っているために、ゲイであることや、LGBTに対する立場というのが、非常に矛盾した発言をしていて、批判の対象ともなっている人物のようです。

うーん。

一体どんな発言をしているのだろうか。

そこまで調べるのも面倒だしなーと思ってちょっと放置(気が滅入るのよ)。

でも同じくイタリア出身の某有名ブランドの方達(ゲイ)も同性婚について、かなり、え~~~~~~?なコトをヘイキのヘイザで放言していたりする。

憶測でしかないけど、宗教的なこともあって、イタリアというところはその辺がイロイロ難しいのかもしれない。

2016年にイタリアで行われた調査によると、存命しているレオナルド・ダ・ビンチの子孫のひとり、ということらしい(ダ・ビンチには子どもがいないので、直系の子孫というわけではないのだろうけど)。

ダ・ビンチにはサライという愛人がいたからやっぱりこーゆーことは遺伝なのね!的な話もあるのかもだけど、そんなの全然関係ないからw

 

 

ちなみに法王はアレック・ギネス!

自分にとってはアレック・ギネスと言うとオビ・ワン!ヾ(≧▽≦)ノ

法王のローブが思わずジェダイの騎士のローブに見えてしまったのはナイショです……w

フランチェスコのお父ちゃん役にリー・ローソンなのだけれど……このときのリー・ローソン、日本の役者さんの誰かを彷彿とさせる……。

誰だろう……。

 

 

とりあえず!

1970年代頃の映画ってどんな感じかな?と思う人にはお勧めの映画かもです。

 

 

追記:全然関係ないのだけど、劇中の衣装、12世紀頃のイタリアの衣装をイメージしたものだけど、どこか漫画、某「風の谷」の中の衣装を彷彿とさせる気が……。何となくあれ?っと思ったり(*´∀`*)。気のせいかなー?????

追記2:聖フランチェスコのことをもっとドラマとして観るのなら、1989年の映画「フランチェスコ」もいいのかも……(まだ観てないですが)。ミッキー・ロークにヘレナ・ボナム・カーター!あらまあ!機会があったら観てみたいと思うです。

追記3:もともと大島弓子先生の漫画で「ブラザーサンシスタームーン」のタイトルだけは知っていたんですが、何故かオトナじゃないと観ちゃいけない映画だと、長い長い間思い込んでしまっていました(笑)。何故だろう……(笑)。公開当時はそういう方向でセンセーショナルだったのかしら……。

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