最近読んだもん
ここ1週間ぐらいで読んだ本は、ベルント・ブルンナー「熊 人類との「共存」の歴史」と木内昇「漂砂のうたう」でござりまする。あ、今はぽっちりぽっちり坂口安吾を読んでたりします。Twitterで「安吾面白れーっ」とか言う書き込みあって、どーれと思いまして。学生時代、「桜の森の……」は読んだんですが、すっかり忘れておりましたわい(;´Д`)。でも「夜長姫と耳男」を読んだけど確かに面白れーっ!
「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ」
スゲくないスか、これ!
ベルント・ブルンナーはプレビューを見ると、人は何故、熊に親近感を覚えるのか、とか、熊と人間の関わり合いの歴史雑学っぽかったので、読んでみたいなーと思ったのですが、うーむ、ちょっと自分には漫然とした感じで………。もっと突っ込んで読みたかったので、それはまた何か本を見つけてみたいと思います。
「漂砂のうたう」は明治10年の遊郭を舞台にした時代小説なのですが、手に取るまで、直木賞受賞作品だとはまったく知らず……(市川、ホントに不勉強なのです)。遊郭を男の視点から描いているという面白さもあって、読んでいくうちにぐいぐい引き込まれました。時代が変わっていく時代、取り残されて、どうすればいいのか分からず、主人公・定九郎は何をやっても自分が駄目駄目な気がして、ホントにどん詰まり感たっぷりなところに、市川思わず親近感が(笑)。小説の中に落語家・ポン太、というのが登場するんですが、何故か頭の中でずーっと火野正平を思い浮かべとりました……何故だろう(笑)。