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ハッピー褌バレンタインデー!!

2015 年 2 月 14 日 Comments off

てなワケでイラスト描いた。
いやいや、バレンタインなんぞ無縁の生活を送っておりますので、今日がバレンタインデーだって朝気がついたのよ。それから必死に描いた(笑)。何よ何よ恋人たちの日って何よ~~~~~~!ヾ(≧血≦)ノwwwwww
てか、バレンタインデーより、2月14日は「褌の日」だってことは大事です。
テストに出します(`・ω・´)キリッ

ハッピー褌バレンタインデー!

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[映画]1919年のゲイ映画「ディファレント・フロム・ジ・アザーズ」3

2015 年 2 月 13 日 Comments off

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映画「Different from the Others (ディファレント・フロム・ジ・アザーズ)」
1919年ドイツ 49分
監督:リカルト・オズヴァルド
脚本:マグヌス・ヒルシュフェルト/リカルト・オズヴァルド

 

さてさて、映画のあらすじ。
と、思ったんですが、結局このままだとわけわからんので、ざざざっとストーリーをば少し細かく書きましたわい。てか、結構長めだ!(;´Д`)

しかし、考えて見たら、この映画、1919年の段階にして同性愛者の人生の描写のエッセンスてんこ盛りなのね。親に結婚しろ!と強制されたり、ノンケ女性に恋心を寄せられててんやわんやするとか、自分のセクシャリティーを隠すために周囲の人間と距離を置いて勉学に集中する姿とか、お前がホモだってバラすぞ!と脅迫されて追い詰められたり。
エッセンスだけ取り出して舞台を現代にしても、全然普通に漫画とか描けちゃう。
まあ、100年前から色々変わってないってことでございます。悲しいことに。
変わったことは、勿論沢山あるんですが。

それと刑法175条の補足。175条については、実は「ホモだ!」と警察に言われた人間が捕まるだけではなく、「ホモだ!」と警察に連絡した側も「密告罪」で掴まるという、何だか不思議なシステムになっていたのです。そのため密告する側も、次第に密告を考えるようになってしまい、警察の側もその辺の色々がホントに煩雑で面倒になってしまい、いつしか意識は同性愛者を取り締まってうんぬんかんぬんなんやかんやで手続きが煩わしくて面倒なことになるよりは、ちゃちゃっと流しの売春婦の取り締まりをしたほーが早いや、ってことになっていってたそうです。なのでみんな何となーく空文化してる、とどこか思ってしまっていたわけですな、175条を。ナチスが凶器として振り回すようになるまではね。(´・ω・`)トホホ (まあその辺はそんな簡単ではない感じなんだけど、これまた後日にでも)

しかし最後の最後、ホントに最後のシーンはお説教節炸裂です。んでも、当時の「問題提議」を含んだ映画には、結構ありがち、と言いますか……。
教育・理性・知識・知能至上主義の時代だからこそと申しますか……。
一応、「啓蒙映画」というジャンルに分類されていたのよ、当時も(英語だとenlightmentなんちゃらってヤツなんだけど、該当するドイツ語忘れた!)。
この頃制作されたサスペンス映画「M」(児童誘拐犯をとりあげた、この映画、結構面白いです)も、最後に一発決めぜりふが、こんな感じで登場しますですよ。

ぎゃー、映画「M」!この話をはじめると、手塚先生の漫画「ペーター・キュテルンの日記」だとか「三文オペラ」だとかの話をしたくなってしまふwww ホモ関係ねーし脱線しまくりwwww

でーはー、レッツラゴー!

 

<ストーリー>
著名なバイオリニストでもある主人公ポール・キュナーは、新 聞に様々な記事が載っているのを目にする。

「工場のオーナーH、結婚直前に謎の自殺」
「巡回裁判判事、拳銃で謎の自殺」
「将来有望視されていた学生 H.W.、服毒自殺。原因は不明」

ポールはふと考えるのだった。これらは全て刑法175条が原因なのだ、と。
不幸にも命を途中で自ら途中で絶たなければ ならなかった人々の姿が、彼の頭の中をよぎる。

ある日、ポールに憧れる青年カート・シヴァースがバイオリンを習いにやってくる。段々と親しくな ってゆくふたりだが、カートの家族は、バイオリンなど役に立たないものを習うのではなく、早々に結婚するべきだ主張する。カートは裕福 な未亡人との見合いを強制されるが、その場から逃げ出してしまう。困惑するカートの両親。そんな彼らをポールは「性の科学者」ヒルシュフェルト博士のもと に連れて行くのだった。ヒルシュフェルトは、カートが同性愛者であることを両親に告げ、それが至極自然なことであり、忌むべきことでも犯罪でもなく、そも そもの問題は社会の側にあることを教える。

こうした日々を過ごしながらカートとポールは、さらに愛情を深め合ってゆく。
ところがそんなふたりの姿見つめる 怪しい男の姿があった。

ヒルシュフェルトの話を聞いたにもかかわらず、カートの両親はカートとポールがこれ以上会うことを禁止してしまう。悲嘆に暮れるカートは、姉・エルサにポールと面会し、自分の両親に会ってくれるように頼んでくれと願う。

そ んな中、再び例の不審な男が姿を現す。その男の名はフランツ・ボレック。フランツとポールはかつてゲイのクラブイベントで出会った間柄だった。ところがフ ランツは、刑法175条を盾に、「お前がホモだと世間に バラすぞ!バラされればどうなるか分かっているんだろうな?」とポールをゆすり続けてきていたのだった。フランツはカートとのことを新たなネタに、さらに ゆすりをかけてくる。

エリスから頼まれた通りカートの両親と会うポール。話し合いの末、両親はとりあえずはカートがバイオリニストになることを許すことを約束する。カートは喜び、いつか人々の前で演奏できることになる日を夢見てバイオリンの練習に励むのだった。

一 方、フランツの脅迫は続く。「もうこれ以上我慢できない」と、フランツの脅迫を押しのけるポール。ところが、ポールのコンサートでカートが演奏す ることになったことを知ったフランツはさらに別の方法で金をゆすることを決心する。コンサート当日の夜、ポールの屋敷に忍び込むフランツ。金や新たなゆすりのネタを 探すフランツの姿を発見したカートは、フランツに立ち向かう。格闘になる二人だが、フランツは吐き捨てるように言う。「結局、お前だってポールに金を払っ てもらってるようなもんだろう!」。

その言葉にショックをうけたカートは、ポールのところから姿を消してしまう。カートの書き残した手紙をポールに見せるエリス。「エリス、僕は自分で自分の道を切り開く。探さないでくれ」、そこにはそんな言葉が書かれていた。嘆き悲しむポールの髪を優しくなでながら慰めるエリス。しかし、ポールはエリスの中に、自分への愛情が芽生えていることに気づき、それを拒否する。傷つき、立ち去るエリス。

カートは町の外れにあるパブで、音楽を演奏しながら生計を立てていた。しかしパブの経営者の娘はカートに迫り、キスをしようとする。それを拒否するカート。怒った娘は父親であるパブの経営者に、「カードが自分にキスを迫った」と嘘をつく。その結果、カートはパブを追い出されてしまうことに……。カートは途方に暮れるしか無かった。

一人孤独になってしまったポールは、学生寮で暮らしていた自分の子供時代のことを思い出していた。同級生のマックスとキスを交わしているところを教師に発見されてしまったポールは放校処分を受ける。その後、大学生になったポールは、周囲の人々とは距離を置き、脇目も振らずに勉強だけに専念していた。同級生たちに無理矢理女遊びに連れ出されるポール。異性になびかないポールに、売春宿のおかみが言う、「あれがまっとうな男だって言うなら、あたしゃ処女だよ!」 自分のセクシャリティを変えるために、催眠治療を受けるポール。結局そのようなものは効果があるわけもなく、ポールは性の科学者・ヒルシュフェルト博士を訪ねた。「同性愛というものは自然なことであり、社会のどこにでも存在するものなのだよ」、ヒルシュフェルトは言う。そしてまた、ポールはフランツとの出会いを思い出していた。どこで出会い、どのように脅迫がはじまったのか……。

どうにか悲しみを乗り越えつつあったポールはエリスを連 れて、ヒルシュフェルト博士の講演を聴きにに出掛ける。博士は「同性愛ということはどういうことなのか」を説明し、そしてフランス革命以来、人間とい うものが法の基準となった現在、同性愛者を犯罪者として差別してはならないのだ、と説く。講演を聴き終えたエリスは言う。「私とあなたは結婚できないのね。同性愛ということがどういうこ とか分かりました。これからは良い友達になりましょうね」

しかし、事態は再び悪い方に動き出してしまった。
フランツはポールが同性愛者だと警察に密告し、ふたりは法廷に立つこと になったのだ。エリスの働きかけでヒルシュフェルトが法廷に立ち、ポールのために発言をしたものの、結果、フランツは密告罪で3年間の刑、ポールは1週間 の収監が決定した。

例え1週間の刑期であったとしても、それ以降世間がポールを見る目は冷たくなり、誰もが彼を敬遠するようになってしまう。ポールのヴァ イオリンコンサートもキャンセルされ、エージェントも彼との契約を破棄してくる。執事すらどこかよそよそしい。全てを喪った今、ポールの目には、今まで同 じような苦しみで死んでいった 人々の姿が映り、自分もまさにその列に加わるのだ、と感じていた。そしてポールの実の父親ですら、『真っ当な人間なら自分の選ぶべき道が分かるはずだ』と 非難 する。

ついにポールの心は折れ、自ら命を絶ってしまう。
ポールの死を知り、葬儀に駆けつけるカート。カートが葬儀に現れたことに、ポールの親族たちは動揺す る。そんな彼らにエリスは言う、「いいわ。お好きになさい。あなた達も、社会も、ポールの死が何だったのか、その良心とやらにとどめておけばいいのよ」。 ポールの後を追おうとするカートにヒルシュフェルトは言う、「死ぬのではなく、ポールが犠牲になった偏見に立ち向かって生きてゆきなさい」。そして彼は言葉を続ける。「私たちの前にいた人々たち、私たちと共にいる人々たち、そして私たちの後に続く人々たちの尊厳を取り戻すために。理性による裁きを!」と。

 

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[映画]1919年のゲイ映画「ディファレント・フロム・ジ・アザーズ」2

2015 年 2 月 11 日 Comments off

17DIFFERENT_SPAN-articleLarge

映画「Different from the Others (ディファレント・フロム・ジ・アザーズ)」
1919年ドイツ 49分
監督:リカルト・オズヴァルド
脚本:マグヌス・ヒルシュフェルト/リカルト・オズヴァルド

 

で、話は戻って。

そんなヒルシュフェルト博士のもと、この映画は制作されます。
ヒルシュフェルト本人も、本人役で登場しとります。
この映画、以前、単なる資料用教育映画だと思ってたんですよねー。
ほら、教室とかで見るヤツ。
確かに内容はとても教育的なので。
ところが、この映画、きちんと一般公開されたそうです。
1919年の夏に。
批評家の評価も高かった。

しかし映画館はブーイングの嵐。
理由は「同性愛者が描かれている」ということではなくて、どちらかと言うとこの映画が「同性愛者差別の原因は社会にある」と言っているってのがあったそうです。「同性愛者が差別されるのは、社会のほうに問題があるですってっ!?馬鹿じゃないのっ!?てか、馬鹿なのっ!?ヾ(≧血≦)ノ」ってことです。
ブーイングや途中で映画館を出てしまう、というのはまだ良いほうで、暴動になってしまったところもあるようで。
で、翌年、上映してはならない映画にされてしまいました。
こちらは、「社会の安全を阻害し、感受性豊かな若者を同性愛者にしてしまう可能性がある」ということで。

ま、平たく言えば、「青少年の健全育成にそぐわない」ってことです。
脱線するけど、ほーらね。
青少年だの健全育成だのって言葉が出てくると、錦の御旗で何でも出来ちゃう。
アヤシイ単語ですよ、このふたつは。
これらが出てきたら、ロクなことにならんと思ったほーがいい。歴史上。

 

再度脱線しますが、大戦間時代、ヴァイマル共和国時代は、ちょっと色々難しい。
「時代は科学よ!19世紀の古い慣習を捨てて、新しい価値観に生きる時代になったのよ!」と、言う流れが社会にあるものの、物の考え方はやっぱりまだまだまだまだ「おぼこい」頃でありました。

当 時「暴力的過ぎる映画だ!」「こんな暴力的な映画を上映するのは社会に良くない!」「ぎゃあああああっ」と言われた映画があるんですが(タイトル忘れちゃった、てへ♪)。
内容 は、と言うと、

ある男が財布を拾います。その拾った財布を警察には届けずに自分でネコババしちゃう。で、売春してるお姉さんに掴まって、そのお姉さんとお 姉さんのヒモの男が、男のネコババした財布を更に自分のものにしようとする、というもの。

え…………これのどこが暴力的なの?(笑)

いまだによく分からないのですけどね。とりあえず当時はそんな映画が「残酷映画だ!こんな暴力的な映画なんてあり得ない!」と糾弾されたわけです。

ましてや、ねえ?
この映画のように、「同性愛者」だの「同性愛者が生きること」だのが描かれた映画ともなれば……。
相当とんでもなくセンセーショナルだったのかなあ、と思います。

 

勿論この映画はのちにナチスによって「絶対存在しちゃいけない映画」にされます。
青少年の健全育成を阻害し、社会の正しいあり方を乱すもの、ということで。
このフィルムを発見し次第、徹底的に破壊するようにとの指示が下ります。
なので、現在フィルムのあちこちはなくなってしまっています。
近年、各所に残った残骸をつなぎあわせて、いくらかの復旧がされたフィルムですが、それでも上映時間49分のうちの大半はずーっと文章で説明が続いたりします。
その辺はあしからず。

 

さてさて、最後に映画のあらすじですが、その前に。

この映画、とっても「お教育映画」っぽいです。
ストーリーもむっちゃお説教節だし。
しかも、後半の大半は髭熊ヒルシュフェルトたんのお説を拝聴する内容だし。

 

ですが。

 

1で書いたように、髭熊ヒルシュフェルトたんが一体何をやっていた人なのか、何を達成したかったのか、何に立ち向かわなければならなかったのか、そのためにどうしてこの映画を作ったのか、も併せて考えて頂ければです。

それと。

当時の映画、というのは、今の映画ととらえかたがちょっと違うのです。
当時はテレビもない、ラジオやレコードだって普及がはじまった時代。
そんな中、映画というのは最新の娯楽でした。
映画館は、ニュース映画を観て最新ニュースを知ることが出来、娯楽映画を観て楽しく時間を過ごせ、さらにはマジシャンが登場して実際に手品を見せてくれたり、音楽のライブ演奏があったり、歌手が歌ったり、ダンサーたちが踊りを踊ってみせたりしてくれる、という総合エンターテイメントセンター。今なら、携帯電話もネットもテレビも家で聴く音楽も全部とっぱらって、アイマックスシアターで、3D上映で、ライブコンサートがあって、サーカスがあって、宝塚がレビューしちゃう、そんな感じ。

そうした中、意見広告ではないけど、こういう教育的なことを伝える意味を持つ映画も作られたわけです。○○先生による講演会・テーマ「20世紀の技術と可能性」、なーんて、今だったら、ちょっと退屈しちゃう、てか、誰が聴きに行くのよ????というものが、一種のわくわくするエンターテイメントでもありました。だってやることないんだもん!仕事から帰ってきて、ご飯食べて、寝るだけ?????せいぜい飲みに行ったり、本を読むくらい????それだけじゃやっぱり人間退屈します。で、講演会とか行って、最新流行の情報を手に入れたり、ヤジ飛ばしてスカっとしてみたり、翌日友達と「ね、ね、あれ聞いた~?マジ酷いよね~!超ウケるんだけど~」とかネタにする。ちなみに当時、ナチスも各地で講演会をやるのですが、実のところエンターテイメントのひとつとして人々が参加していた部分もなきにしもあらずいまそかり。

 

あ、蛇足。
写真、これ当時のゲイのクラブイベントの姿のひとつです。
何でみんな変なカッコしてるのよ?
当時のオカマはみんな変なカッコしてたの???
いやだ、受ーけーるー!
超笑えるんですけどー!
いやいやいやいや、えーと、当時はまっっっったく娯楽がなかったので、一般的にも何かというと「仮装パーティー」を開いていたのでした。
仮装パーティー大流行。
ビバ仮装!
パーティーと言うと仮装。娯楽と言えば仮装。
自分の正体も隠せるし、色々都合も良かったこともあったのでした。

あとねー、メークもねー。
何かゴスロリと言うか、目の周り真っ黒になっちゃうんですよねえ。
きもっ!
って思うかもですが。
当時の映画用メークと言うか、おしゃれさんメークと言うか。
主人公の俳優コンラート・ファイトは後に映画「カサブランカ」に出演します。
英語版のWikiを見るとホントに普通のおっちゃんの顔してます。
当時はねー、仕方無いのよー。特に1910年代はー。
1920年代に入ると映画メークももうちょっとナチュラルになります。

 

とりあえずそんなこんなの映画です。

 

Σ( ̄Д ̄;)何だか長くなっちゃった。
「ストーリー」については次回!

 

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