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暁斎・暁翠展に行ってきましたよ

2018 年 5 月 24 日

本日は、富士美術館で
開催されてる、
「暁斎・暁翠伝」展に
行ってきたです。

相変わらずの駆け足。

八王子方面、本日は
天気雨、と言うか、
日が差してるのに
ずーっと雨降ってたですよ。

今回の展覧会は、
江戸末期・明治初期に
活躍した絵師・河鍋暁斎と
その娘・暁翠の展覧会でした。

 

■ ■ ■

 

河鍋暁斎、
本当に心惹かれる
絵師です。

あ、大抵、
河鍋暁斎が好き、
河鍋暁斎に興味がある、と言うと
妖怪絵大好き人間と
思われてしまうようですが
違うんです(汗)。

河鍋暁斎と言うと
妖怪絵の人、
グロ絵の人、みたいな感じに
思われてしまうんですが、
実は妖怪とかを描いた絵は
想像以上に多くはないのです。

実際はホントに
雑多な絵、そして晩年は仏画を
描いた、江戸末期・明治初期という
大きく時代が変わった頃を
駆け抜けた、「絵描き屋さん」です。

 

とにかくその仕事ぶりには
目を見張るものがあります。

真面目でシリアスな絵から
エロくて笑っちゃう絵まで
とにかく幅広いジャンルの絵を
縦横無尽に描きまくり。

「ニッポンはこれじゃいかーん!」とか
言う超真面目な絵を描きながら、
オチンチンとかおならプーとかの
絵も描いてるw

描くタイプもガチムチ系から
スジ筋系、出っ腹オヤジさんに、
骨と皮ばかりの
骨川筋右衛門。
ぽっちゃりお姉さんから
妖艶な美女、清らかな聖女などなど。

さらには人物だけ描いてる作家ではなくて
動物の絵も、建築物の絵も大好き。
風景画なんかもバンバン描いちゃう。

 

手掛けるものも、絵、
本の装丁、各種グッズのデザイン、
何でもござれ。

しかもその仕事量が半端ない。
仕事量が半端ないクセに、
弟子とかの教育にも一生懸命。
さらには、「お金ないんですが、お願いしますよお」とか
頼まれちゃっても、どんどん描いちゃう。

どんどん描いちゃうから
自分のサインを入れてなかったり
そのまま気軽にあげちゃったりとか(笑)。

弟子には、明治期に活躍した
建築家、ジョサイア・コンドルが
いるんですが、海外交流も
結構かなり相当積極的。
海外勢とも臆することなく
コミュニケーションとっちゃう。

 

江戸末期・明治初期は
とにかくめまぐるしく
物事が変わった時代。

その中で河鍋暁斎は、
海外から流入してくる文化、
文明の利器、新たな価値観、
新たな考え方、新たな生き方、
ありとあらゆることに
興味を持って物凄い勢いで生きた人、
って感じです。

しかも絵を描くことだけじゃなくて
能・狂言にも興味一杯で
自分でも演じちゃうくらいだったし(笑)。

 

多分、絵描き、というのは
誰もが大抵こんなものだとは思います。
絵描きというものは、
常にイロイロなことに
興味を持つ生き物ですし。

故に、おそらく江戸末期・明治初期という
時代に生きた絵描きさん、絵師たちは
誰もが多かれ少なかれ暁斎のような存在
だったのではないのかなあとは思うのです。

 

それでも市川としては、
調べれば調べるほどに
すべてのことに興味津々で、
一体いつ寝てるのかと思うほどに
寸暇を惜しんで絵を描き続け、
一体何人分の人生をやってるのかと
思うくらいな河鍋暁斎の生き方、生き様に
物凄く惹かれるのです。

彼の絵に対するだけの興味とは
ちょっと方向性が違うのかもだけど(笑)。

 

■ ■ ■

 

今回の展覧会では
娘と父親の
絵のスタイルの対比が
よく分かった、感じです。

あとは娘・暁翠の
絵を目指す少女たちに
対する教育の気持ち、とか。

娘と父親が
一緒に絵を描く、というと
ついつい、北斎と娘・お栄を
思い出してしまう。

絵師における娘と父親って
そういうものなのですかね????

 

■ ■ ■

 

とりあえず今回の展覧会では
こんなものを購入してしまった。

暁斎イラスト入り缶入り飴と
絵札。

いや、今回の展覧会会場で
なければ購入できないアイテムでは
ないんですけどね(笑)。

ついつい思わず。

飴、結構美味しいデス。

 

暁斎・暁翠伝チラシ

缶入り飴と暁斎絵札

 

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