ザ・越中褌・前垂れシミュレーション
先日描いた「誕生月占い・3月編」のイラスト。
越中褌を描くに当たって、実は3Dモデリングソフト「Blender」を使って、前垂れ部分の布シミュレーションをやってみたのでした。
何のこっちゃ。
実際にティンコを覆う布がどんな風にシワ、ドレープを作るのか、実験してみたかったわけです(`・ω・´)キリッ。
ちょっと大きめぽってりさんティンコを描きたかったので、それを越中褌の前垂れがどのように覆うのか、見てみたかったのです。
リアリティを追求したかったのよ!
アホか(笑)。
1)CGモデルの準備
DAZStudioという、CGフィギュアソフトを作り、イラストのモデルとなる人体を作りました。
ほぼレディメイドなので簡単簡単。
DAZStudio内でも布シミュレーションを行うことは出来るらしいのですが、勉強不足のために断念。
とりあえずフィギュアを、OBJ形式ファイル(3Dモデルのファイル形式のひとつです)で出力。
大事なのは、自分好みのぽってりとしたティンコにすること。
そこ重要!
2)出力したCGモデルをBlenderで読み込み。
ちょっとポーズが違うのはご愛敬として、読み込んだOBJファイルではポリゴン数が多すぎるので、ポリゴン数を減らす「Dicimate」モディファイアを使って、モデルのポリゴン数を大幅に減らしました。
3)越中褌の「前垂れ」のモトとなる物体を作成。
精巧な越中褌の3Dモデルを作るぞ!というワケではないので、相当いい加減。
ティンコを覆ったときに出来るシワ、を見たいだけですし。
細かいことを説明すると、一枚の紙切れのように見えますが、細かいメッシュに分割しています。
頂点グループを使って、ティンコの根元付近はシミュレーションの影響を受けないようにしました(布を洗濯ばさみで止めてぶら下げるイメージ)。
あ、人体モデルは布が衝突する対象として設定してあります。
4)「前垂れ」のモトとなる物体を「布」化し、シミュレーションを実行。
Blenderの布化設定にはあらかじめいくつかの布の種類の設定があるので、それをそのまま使用。
単純にティンコを「綿」、コットンの布が覆ったらどうなるかの物理シミュレーションをしています。
ぽってりティンコを、前垂れが覆ってゆきます。
5)布化シミュレーションで作られた形状の中で好みのものを選択。
こんな感じかなー。
布化シミュレーションを実体化した後に、DAZStudioで読み込むために、布オブジェクトをOBJ形式で出力。
6)DAZStudioで人体モデルと合体させる。
わーい、これでリアリティのある前垂れが描けるよ!(ホントか??????)
まあ、実際のときには、ポリゴン数の低い布オブジェクトを使っていたので詳細はちょっと違うんですが。
時間ない!ってときに、アホなことやってちゃ駄目だよねw