画家ハインリッヒ・ジレのこと
と、言うことで、1920年代ネタ、と言うか、20年代の好きなアーティストをご紹介。
ハインリッヒ・ジレ(Heinrich Zille)は19世紀後半から1920年代のドイツで、社会風刺、というか市井の人達の姿を描いた挿絵画家であり写真家です。町に住む、子ども達や大人達の日頃の姿を描きました。
何てことでしょう!「ハインリッヒ・ジレ」で検索してもなかなか出てこないー(汗)。
海外にはジレのイラストのiPhoneカバーとかあるのに!
Heinrich Zille(とりあえずいつものWikiページ。でも英語版だけ)
木訥とした線で人々を描きながらも、その「性」の姿も結構赤裸々に描いたので、エロスな部分があり、当時の「エログロ」とは一体何かとか、社会の暗い感じとかもよく伝わってくるんじゃないかと思いますです。特に20世紀初頭、20年代、アメリカはバブルの真っ最中でキラキラな好景気でしたが、ドイツは1910年代の第一次大戦とその負債、食料難と20年代のハイパーインフレとで、貧しい人はより貧しく、裕福な人はさらに裕福に、売れるものなら身体も売っちゃえ、ほーれドラッグだ!パーティーだ!みたいなぐっちゃぐっちゃ。そんな中で「生きてゆく人々」の時代風俗を描いたわけですな。
本人は「自分は芸術家なんかじゃない」と謙遜していたようですが、ホントモッタイナイ-。
彼は多くの人々に愛されたらしく、1928年の70歳の誕生日はベルリン各所で盛大に祝われて、1929年に惜しまれつつ71歳の生涯を閉じました。
ちょっとしかめっつらが可愛い髭のノンケおじさん。写真とかが何だか「わるもの」っぽい顔に見えるのも可愛い♪ 嗚呼、髭を、髭を触りたい!(笑)
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